旅とナイフと秋葉原

秋葉原の看板

野宿の後8時ごろに起きる。どうしようかとぶらぶら歩いていたが開いてる店も無く引き返して駅前のコーヒー屋でぐったりしようと考えた。
数分歩いたところで後ろから声をかけられた。制服を着た警官だった。
あっちこっちぶらぶらしてるから声をかけたらしい。ナイフを持っているかと言われ持っていると答えると警察署に連れて行かれた。生まれて初めての事情聴取。
後で考えてみると論破できたんだと思ったが面倒なので300円の肥後ノ守一本を取られて終了。指紋と調書を取られて11時に開放される。秋葉原も何かと物騒になったということだろうか。そのうち新しい肥後ノ守を買おう。
バイクをそのまま路上に放置してリュックと寝袋を駅前のロッカーに入れて電車で上野に行く。東京は大阪と違ってどこにでも路上駐車をするような環境ではない。
上野ではとりあえず国立博物館に行く。教科書に出た多くの重要文化財が置いてありなかなか見ごたえがありました。
見終わった後がくがくの足で昼飯を食っていないことに気がつく。アメ横のマグロ丼の店でマグロ・鮭丼と味噌汁を食う。これで550円は安い。とても活気があるし商品の幅も広いので秋葉原より楽しいと思うね。

本日は日曜なので秋葉原歩行者天国。道中駅前いたるところでオタク相手に写真を取らせてる人がいてその周りをビームサーベルバズーカ装備のお兄さんたちが包囲しています。黒い産練成も真っ青。どうやら最近はカップルや家族連れや非オタな人が多い中でこの辺は変わらない感じがする。

秋葉原を出て新宿で一泊しようと考えて駅に入った矢先にふと気づく。鍵が無い。バイクと家の鍵がセットになってるのでこの旅路では命より大事です。とりあえず警察に行こうとするとスーツ姿の人に声をかけられる。秋葉原にポン引きか?
「ちょっと質問いいですか?」警察でした。しかも警視庁の手帳まで出してるし。
鍵が無いのともう既に職質されたことを言うとすぐに開放してくれた。
鍵は警察には無くがっくりしながら遺失物の届出を出す。
鍵が無いと気づいたのはさっきだったが違和感がないのはずっとだった。つまり最初から鍵は無かった?警察から解放された時点では鍵は確認してバイクのところに行ったから…
もしやと思っていってみるとバイクの所にありました。つまり刺しっぱなしだったと。
鍵があったのはうれしいがバイクが取られてなかったのはもっとうれしかった。
遺失物願いは取り消して事情を話すと笑われた。関西人らしいトークが出来てよかった。
その後新宿に行きネットカフェに止まる。6時間1000円で座敷があるからとてもいい。